三木の家

計画地は高松市の東部に隣接し、低い山々の間に美しい田畑が多く残る住宅地にあります。住宅のご依頼後に宅地選びからご一緒させて頂きました。
道路との距離感が近い都市部ではなく、田舎に住みたいとの思いで土地探しを行い、約1年半かけて住宅分譲地を見つけ、角地を購入し、本格的な家づくりを行いました。

対話をしっかりと行い、自然素材と和の生活イメージを大切にしながら、建築設計を行いました。
構造は、古い民家で使用されている折置組とし、伝統技術の継承を考慮して、棟梁と共に若い大工さんに木材を手刻みで加工して頂きました。そして、その木材の柱・梁・垂木・桁等の構造材を現しにしました。

構造材は、徳島の杉材が中心で、竹小舞をつけて土壁を塗りました。この竹小舞・土壁塗り(荒壁塗り・中塗り後の土管の破片材の埋め込み)をご家族に参加頂き、職人さんと共に行いました。
また、同様にカバ桜フローリングの自然オイル塗りも、これからのメンテナンスの事を考慮して、ご家族で積極的に行って頂きました。

そして、外構に関しては図面に従って築山の塀を造り、それにクライアント様が芝を手配されて、ご家族で張って外構を仕上げて行きました。この住宅は、手作りの場所が満載の住宅になりました。

また、住宅内部の壁は、中塗り仕上げで終わっていますが、暫く後に仕上げ塗りを行う予定です。
住宅の大きさも、ご家族の変化合わせて、もう少し大きくなるかもしれません。お子様、ご家族の変化に合わせて家が成長するという意味で「成長する家」という名前を付けました。