塩江の家(リノベーション)
関東から香川県の生家に戻り、新しい暮らしを始めたいとのお話があり、リノベーションの計画を進めていきました。
敷地は、香川県中央の最南の山間部にあり、東に香東川と接する川床になっています。
周辺は田畑が多く残り、飛行場・高松の中心部からのアプローチも非常に良いエリアになります。
宅地には、主屋と古い農具蔵があり、南側に梅や南天等が植わっているお庭がありました。
調査と時間掛けた話合いのもと、老朽化した農具蔵の解体を行い、母屋に2家族で快適に暮らすという方針で進めました。
冬季の気温が低いこともあり、ここでは断熱補強を耐震補強を平行して行いました。
断熱としては、既存の壁の大半な部分に充填断熱と付加断熱を行いました。
また、冬季の暖房設備として1階の大きく長いリビングに薪ストーブを取り入れて、その熱を利用して1階だけでなく2階も温めるように工夫をしています。
各階に1家族が住まいという構成をしています。
1階には、リビングからバリアフリーで出られる緑に囲まれたテラスがあり、人が集い、キッチンと連動してバーベキュー等を行うことができます。
そして、2階のワークスペースには、透明なポリカーボネイト材の手摺越しに、美しい河川と南の山々を見渡すことができるようにしています。
敷地を最大限に活用した建築計画を模索しました。